よく、整体、整骨院、マッサージの違いを訊かれる。
整体の店を始めるのに資格はいらない。
「明日から整体の店、始めちゃうもんね~」と言えば誰でもすぐに始められる。
しかしなんの資格もないので、健康保険などを使うことはできない。
そもそも整体とは何かと訊かれると私にもよく分からない。
整体の学校にも通ったが、整体とはなんぞやと教えてもらったことはない。
そして教えている施術内容も学校によって様々だ。
一番初めに整体という言葉を作った人に訊かなければもはや分からないだろう。
手技療法で体の不調が改善できればそれは整体なのである。
私はそう勝手に解釈している。
接骨院は柔道整復師という国家資格を取った者がいなければ開業することができない。
接骨院で行う治療には健康保険や労災保険などが適用される。
しかし全てに適用されるというわけではなく、打撲や捻挫などといった急性の怪我に限られる。
何ヶ月や何年も続いている慢性的な肩こりや腰痛に対しては保険を用いて施術することはできない。
だが現状では、慢性的な肩こり・腰痛に対して健康保険を使って施術している接骨院が少なからず存在している。
不正請求をして柔道整復師が捕まったというニュースを年に1、2回は耳にする。
私は柔道整復師の資格を持っているが、接骨院を開業していない。
慢性的な肩こり・腰痛の方を対象に施術を行っているので保険を使うことができず、接骨院を開業する意味がないからだ。
よって不正請求のしようがない。
ちなみに接骨院と整骨院、2つ聞いたことがあると思われるがこの2つに違いはない。
正確には接骨院が正しい。
整骨院は後から作られた言葉である。
最後にマッサージ。
これも、あん摩マッサージ指圧師という国家資格が必要である。
国家資格を持っていれば医師の同意書があるときに限り保険で施術を行うことができる。
本来マッサージは、あん摩マッサージ指圧師という国家資格がなければ行うことができないのだが、グレーゾーンとして無資格の人たちもマッサージを行っている。
3つの違いはだいたいこんなものである。
最後に1つ。
あなたが肩や腰が痛いなぁと感じた時に、最初に行く所。
それは病院です。
まずはお医者さんに診てもらいましょう。
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