ストレッチ
バスや地下鉄で、吊り革につかまっている時に急ブレーキがかかり、腕が引っ張られ肩を痛めた。
道で人とぶつかりそうになり急に立ち止まった時、アキレス腱を痛めた。
朝、顔を洗おうと前かがみになった時、ぎっくり腰になってしまった。
これらはすべて筋肉に柔軟性があれば防げたかもしれない怪我です。
筋肉が硬くなると血行が悪くなり肩こりや腰痛になりやすく、また怪我を起こしやすくもなります。
硬くなった筋肉をストレッチで柔軟にすることで、血行を良くし筋肉の疲労を回復することができます。
また関節可動域が広がることで怪我の予防にもつながります。
ちょっとした階段を上るだけで息切れしたりしていませんか?
体を少し動かしただけですぐに息切れしてしまうのは、筋肉が硬く柔軟性に乏しいのが原因の一つかもしれません。
階段を数段上っただけでヒーヒー言ってしまうのは、脚の筋肉が硬いため柔らかい人に比べて動かすのによりエネルギーを必要とし、また血行も悪くなっているため疲労物質が溜まりやすいからです。
硬いゴムのズボンを穿いて階段を上っているようなものです。
階段を上る場合は、伸ばされる脚の裏側の筋肉をストレッチすることで、いつもよりも楽に上ることが出来るようになります。
ストレッチは基本的にいつ行ってもかまいませんが、筋肉の温度が上昇しているときの方が筋や健の粘性が低下し、より効果的に筋肉を伸ばすことができます。
筋肉の温度を上げる方法としては必ずしも運動をして上げる必要はなく、お風呂やサウナといった受動的に筋肉の温度が上がる方法でも筋や健の粘性は低下し伸ばしやすい状態になります。
また入浴後は精神的にもリラックスしている場合が多いので、ストレッチをするには入浴後がおすすめです。
ストレッチは痛みが起こる強さで行ってはいけません。
筋肉には『伸張反射』というものがあり、必要以上に筋肉が伸ばされ損傷しそうになると逆に収縮してしまいます。
伸張反射を起こさないようにストレッチを行うためには、反動や勢いをつけずゆっくりと筋肉を伸ばしていきます。
そして心地よく感じるところで動きを止めて、力まず呼吸を止めずその体勢を10~20秒間位維持します。
緩んだら少し伸ばし、また緩んだら少し伸ばす。
焦らずに時間がある時には1ヵ所につき10分位時間をかけて丁寧にストレッチすることで可動域を広げることができます。