硬い筋肉を柔らかくするには

筋肉を長いあいだ緊張状態におかない

筋肉は一般的に遅筋繊維は硬く、速筋繊維は柔らかいという性質があります。

 

よってマラソンランナーの筋肉はどちらかというと硬く、短距離走者の筋肉は柔らかいという傾向がみられます。

 

しかし遅筋、速筋にかかわらず筋肉が緊張していると、筋肉そのものも動きも硬くなりがちです。

 

姿勢の悪さや精神的なストレスにより特定の筋肉がいつも緊張状態におかれていると、脳はその状態が当たり前だと思いやがて筋肉は硬いままになってしまいます。

 

長時間同じ姿勢を続けず、ストレスがある人は自分にあった発散方法をみつけましょう。

筋膜の短縮・癒着を取り除く

筋肉は筋膜に覆われています。

 

上で書いたように姿勢の悪さや精神的なストレスにより特定の筋肉がいつも緊張状態におかれていると、その部分の体液は減少し栄養が行きわたらず老廃物は排出されにくくなります。

 

すると筋膜は柔軟性を失い粘着性が増し癒着しその結果、筋膜はもちろん筋膜に包まれている筋肉も短縮したままになってしまいます。

 

この場合、筋肉に無意識に力が入って硬くなっているわけではないので、リラックスしても筋肉は硬いままです。

 

この筋肉を柔らかくするには筋膜の短縮・癒着を取り除かなければなりません。

 

筋膜の短縮・癒着を取り除くには硬くなっている部分にじっくりと圧を加えることが有効です。

 

硬くなっている部分を強く押すと大抵は痛みを伴います。

 

痛みを感じると筋肉は防御反応で収縮してしまうので、圧を加える時はイタ気持ちいい位の強さで行います。

筋肉を酷使した後は、きちんと筋肉を休ませる

筋力トレーニングや過酷な肉体労働などで筋肉を酷使すると筋線維は壊死し、その後10日~2週間程度で新しい筋線維がつくられます。

 

しかし疲労が回復しないうちに筋肉を酷使してしまうと補修が追い付かず、壊死した部分は筋線維ではなく結合組織で埋められてしまいます。

 

そしてこれが繰り返されることにより筋肉の中に結合組織性の線維が増え、やがて硬い筋肉になってしまうのです。

 

筋肉を酷使した後はストレッチやマッサージを行い、疲労物質を流し筋肉に栄養を与え筋肉の回復を早めましょう。

 

そして筋肉をしっかりと休ませてください。

AGEの増加を防ごう

AGEは日本語では終末糖化産物といい、糖とタンパク質の化合物のことをいいます。

 

AGEは糖によりタンパク質がべとべとになった状態の物質で血管や組織に沈着し、さまざまな病気を引き起こします。

 

AGEの害を受けやすいものの一つにコラーゲンがあげられます。

 

筋肉はコラーゲンの膜でおおわれています。

 

AGEがコラーゲンの間に入り込んでくると弾力性や柔軟性がなくなり、筋肉は硬くなってしまいます。

 

また血管もコラーゲン線維からできているのでAGEに害されると動脈硬化などが発症します。

 

AGEの増加を防ぐには、なんといっても糖質の摂取を減らすことです。

 

またすでにAGEにより硬くなってしまったコラーゲンを元の状態に回復させる方法が見つかったそうです。

 

それはストレッチをすることです。

 

ストレッチをすることにより線維芽細胞が活性化され、AGEにより硬くなったコラーゲンが破壊され新しいコラーゲンに置き換えられるそうです。

 

また血管も柔軟性を取り戻すそうです。