【肩こりの解消と予防法】
●肩こりを感じた時にすること
上の写真のように胸の前で指を組み30秒~1分程おもいっきり両側に引っ張ったら、そ~っと指をはずして開いてみてください。
指が固まって開くことが出来ないと思います。
手をギュッと握ればまた開くことができます。
筋肉を動かさずに同じ長さのままで力を入れていると関節が拘縮してしまいます。
パソコンやスマートフォンを操作している時、首や肩周りの筋肉は動かされないまま力が入っている状態になり、これが長時間続けば首・肩周辺の筋肉は固まってしまいます。
この固まった筋肉を緩めるためにはいきなり伸ばしたりしようとせず、まずは先ほどの拘縮した指と同じように首・肩周辺の筋肉を縮める方向へ動かしましょう。
縮める方向へ力を入れると心地よさを感じると思います。
その心地よさが消えるまで適度な強さで力を入れ続けます。
心地よさが消えたら力を抜き、肩や首を動かしたりストレッチなどをして筋肉をほぐし血行を促進させます。
長時間同じ姿勢をとり続けて肩こりを感じたときは、いきなり筋肉を伸ばそうとせずにまずは縮める、これがポイントです。
●肩こりと枕
一般的に立っているときの正しい姿勢とは、下の図のように頭・背中・お尻・ふくらはぎ・踵が壁に付いている状態だと言われています。
床に仰向けで寝た場合、この立っているときの正しい姿勢と同じ状態になります。
ここで枕を使うと頭が前に押し出され、正しい姿勢が崩れます。
高めの枕を使うと首の後ろの筋肉が伸ばされ、その状態が長い時間続くと首・肩周辺の血行が悪くなります。
朝、目を覚ました時に首・肩の周辺が重だるく肩こりを感じている方は高すぎる枕を使っているのかもしれません。
一度、枕無しで寝てみるのも良いかと思います。
枕無しに違和感を感じる方は、バスタオルなどを何回か折り、枕代わりにして寝てみてください。
そして朝、目が覚めたらうつ伏せになり、首を右に向けて30秒、左に向けて30秒、上半身をグッと反らして30秒。
これで首・背中周辺の筋肉がほぐれスッキリと目覚めることができると思います。
●しつこい肩こり
筋肉を縮めていると段々と緩んできますが、肩こりのひどい方はどうしても緩まずにコリが残ってしまう部分があると思います。
それはトリガーポイントかもしれません。
筋肉が一部分だけ硬くなっているような所は、持続的な圧をかけゆっくりとほぐしてゆきましょう。
肩や背中は自分ではほぐしにく場所なので、一人で上手くほぐせない場合には一度、整体やマッサージに行きトリガーポイントを解消してもらうと良いと思います。
●肩こりの予防
人間はただ立っているだけでも重力に負けないように絶えず筋肉を使っています。
いくら正しいといわれる姿勢をとっていても、それが長い時間続くと筋肉は疲れ関節は拘縮してきます。
マッサージや整体の店に行っても、その時は楽になるが直ぐにまた肩が凝る、とよく聞きますが、それは普段の体の使い方に問題があるからです。
歯医者に行って虫歯を治してもらっても、きちんと毎日歯を磨かなければ、またすぐに虫歯になるのと一緒です。
筋肉は簡単に固まりやすいので15分位同じ姿勢を続けたら一旦体を動かし、特定の筋肉だけに負担がかからないように心掛けてください。