胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは

 腕神経叢と鎖骨下動・静脈は首すじから鎖骨のあたりで胸郭出口といわれる3つの狭い部分(①前斜角筋、中斜角筋、第一肋骨で形成される三角間隙 ②第一肋骨~鎖骨間間隙 ③小胸筋~肋骨間間隙)を通らなければなりません。

 

骨異常や軟部組織異常によりこの通り道がさらに狭くなり神経や血管が圧迫され肩や腕に様々な症状が現れるのが胸郭出口症候群です。

 

なで肩の人や猫背の人、筋肉量の少ない人、重い物をよく持ち運びする人などに胸郭出口症候群は多く発症します。

 

また頚肋という本来ないはずの第七頚椎から長く伸びた突起がある人にも発症することがあります。

 

胸郭出口症候群の症状

症状には、痛み、しびれ、手の冷え、腕の疲労感、筋力低下、血管の血流障害などがあります。これらの症状は、日常生活での動作や姿勢によって悪化することがあります。

 

胸郭出口症候群の予防法

胸郭出口症候群を予防するには、胸を張り肩を少しすくめたような姿勢をとることが大切です。

 

筋力が弱いと重たいカバンや買い物袋などを持った時に肩が下がってしまいます。

僧帽筋や肩甲挙筋などを鍛え肩が下がらないように注意しましょう。

 

ストレッチやマッサージで硬くなった斜角筋や小胸筋などの筋肉をほぐすことも効果的です。