札幌ので怖い話 1

小学何年生だったか忘れたが、ずっと昔の話。

 

夜、私は父親に頼まれおつかいに出かけた。

 

外は真っ暗。

 

生暖かい風が頬を撫でてゆく。

 

何かいやな予感がする。

 

子供の第六感はよくあたるものだ。

 

私は南無阿弥陀仏と唱えつつ(ウソ)速足で店に向かった。

 

そして無事買い物をすませた帰り道。

 

出た!

 

出たんです!

 

ネコが!

 

道の両脇に!

 

睨み合い背中の毛を逆立てて唸り声を上げている。

 

私がネコ達の真ん中を通った丁度その時ケンカが始まってしまったら…。

 

そう思うと足がすくむ。

 

遠回りをしようか…。

 

いや、バカな。

 

オレは道産子だ!

 

私はネコ達を刺激しないよう、細心の注意を払い間を通り抜けた。

 

こんな場面、たしかミッション:インポッシブルにあったような。

 

みなさん夜道には気をつけましょう。