ミトコンドリアの不思議
ミトコンドリア。
学校で教わりましたね。
私たちの細胞の中に存在しているミトコンドリア。
どのくらい存在しているかというと一つの細胞につき数十個から数千個存在しているという。
数千個って…。
平均して3個位だと思っていた。
人の細胞の数は約60兆個といわれているので、一人の人間に存在するミトコンドリアの数ってーと、それはもう。
そのミトコンドリアの役割は何かというとエネルギーの産生である。
固いビンのフタをこじ開けたり、遅刻しそうな時に会社や学校まで走って行けるのも、すべておびただしい数のミトコンドリアさんがエネルギーを産生してくれているからである。
ミトコンドリアさん、どうもありがとう
私たちの細胞に住み着いてくれて。
そうミトコンドリアは、私たちとは別の生命体であるらしいのだ。
その根拠として
ミトコンドリアDNAという独自の遺伝子を持ち
ほかの細胞器官とは異なりそれぞれが分裂によって増殖する
のである。
エネルギー産生というとても大切な仕事を別の生命体にさせているとは驚きである。
ミトコンドリアとアポトーシス
ミトコンドリアはエネルギー産生という大切な働きをしてくれているが、もう一つ大切な働きがある。
それはアポトーシスである。
アポトーシスとはプログラムされた細胞死のことである。
ある細胞の機能が低下したり不具合が生じた時、その細胞の内部に備わったミトコンドリアは、細胞を自殺へと追い込む。
このアポトーシスが機能しなければ、老化した細胞は臓器の障害や疾病を引き起こし、ガン細胞は際限なく増え続けてしまう。
オレが死んでもお前は生き残るんだぞ。
そう言ってミトコンドリアは日々ガンバってくれている。
すごい。
そしてかっこいい。
日々活力ある生活を送り健康な体でいるためには、ミトコンドリアさんに元気でいてもらわなければならない。
ミトコンドリアとダイエット
基礎代謝が低いと太りやすくなる。
基礎代謝が低いとはエネルギーがあまりつくられていないということ。
そしてエネルギーをつくりだすのはミトコンドリア。
ダイエットをしようとする人にとってもミトコンドリアはとても重要だ。
以前にも書いたが脂肪を分解するためには白筋よりも赤筋を鍛えたほうが良い。
これは白筋よりも赤筋により多くミトコンドリアが存在しているからだ。
ミトコンドリアがエネルギーをつくりだすには酸素が必要である。
よって有酸素運動がダイエットには適している。
体の機能は使わないと衰えてくる。
ミトコンドリアも同じで必要とされなければその数は減少してしまう。
有酸素運動を行いミトコンドリアの数を増やそう。
ただし、激し過ぎる運動はフリーラジカルという体にとって良からぬものを大量に生み出し、ミトコンドリアを傷つけてしまうので、何事も程々が大切。
ミトコンドリアと老化
ミトコンドリアは体に必要なエネルギーをつくってくれる。
しかしこの時、活性酸素というものまでつくられてしまう。
活性酸素は細胞の遺伝子を傷つける。
その損傷は長い年月に渡り蓄積され、私たちの体は徐々に老化してゆく。
みんな等しく老いてゆくのだ。
しかし何故だろう、同い年なのに明らかにあの人の方が若く見える。
これは他所様のものの方ががよく見えてしまうという、私の貧しい心のせいなのだろうか…。
ミトコンドリアはエネルギーを産生してくれる。
セッセカ、セッセカ産生してくれる。
しかしミトコンドリアが少ないと一つのミトコンドリアにかかる負担は大きくなる。
焦って仕事をするミトコンドリアは仕事が雑になり活性酸素をポロポロとつくり出してしまう。
ミトコンドリアが大量にあれば、みんな余裕を持って仕事をするのでミスが少なく活性酸素も最小限に抑えられる。
ミトコンドリアがたくさんいてくれれば、基礎代謝が上がり痩せやすい体になるし、老化の進行も遅らせることが出来る。
見た目よりも若く見える人は、何かミトコンドリアを増やす工夫をしているのかもしれない。
ミトコンドリアを鍛える
もう、すっかり秋である。
外は肌寒い。
これはミトコンドリアを鍛えるのに良いことである。
今まで夏で暑かったため、ミトコンドリアは体温をつくりだすための働きをそれほど頑張らなくてもよかった。
しかしいつまでものんびりしていてもらっては困る。
これから秋、冬と心を鬼にしてミトコンドリアをビシビシと鍛える。
ミトコンドリアを鍛えるためには
腹八分目
有酸素運動
寒い環境
などが挙げられる。
腹八分目
しかし秋は食欲の秋である。
おいしい食べ物がたくさん…。
まぁ…なんとかがんばろう。
有酸素運動
秋はスポーツの秋ともいう。
でも社会人になると運動なんてめったにしなくなるんだよなぁ。
やらなければならないこともそこそこあるし…まぁがんばろう。
寒い環境
ここは北海道である。
雪国である。
なめてもらっちゃ困る。
冬は氷点下。
外はむちゃくちゃ寒くなる。
外は…
しかし北海道の家の中はとても暖かい。
冬なのに家の中ではTシャツですごす人も少なくない。
なにやらミトコンドリアを甘やかしそうな予感が…(つまりいつもと何もかわらないということ)。