整体の学校にて

 

片方の手には全部で27個の骨がある。

 

手根骨(舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨、大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨)が8個、中手骨が5個、人差し指、中指、薬指、小指にそれぞれ基節骨、中節骨、末節骨が3個ずつで12個、親指に基節骨と末節骨で2個

 

以上27個。

 

整体の学校で初めて人の筋肉を揉むという人も少なくない。

教えられたことを早く身に付けようと一生懸命に揉む。

 

するとですね、

 

親指の中手骨頭と基節骨底でできる中手指節関節という親指の付け根のところの関節がとても痛くなるのである。

 

気付いたときにはもう遅い。

2~3週間はまともに揉めない。

 

程度の差こそあれ、ほとんどの人が最初は親指を痛めていた。

 

もちろん私もその中の1人である。

 

しかし、力を入れるわりにあまり効いていないとよく言われた。

なのでもっと力を入れてもっと親指を痛めるのである。

 

凝っている筋肉に効かすには皮膚の遊びをとり、垂直に力を加えなければいけない。

そうするとさほど力を入れなくてもしっかりと効かすことができるのだ。

 

さらにもう一つのポイントは力をゆっくり入れてゆっくり抜くことである。

これは自分の指を痛めないということもあるし、施術されている人に揉み返しを起こさせないためにも重要なことなのだ。

 

感覚的なことなので、できる人はすぐできるようになっていたが、できない人は悪戦苦闘していたなぁ。