突き指

中学生の頃。

 

体育の先生が言っておられた。

 

突き指をした際には、引っ張るがよろしい。

 

しかし引っ張ってはいけない。

 

あれはおそらく脱臼をした時の処置のことを言っていたのだと思われるが、指の骨を脱臼した時にはまっすぐに引っ張ってはダメなのである。

 

指には側副靭帯や副靭帯、掌側板、筋肉、腱などがあり、脱臼した骨がこれらの構造にはまり込んでしまう場合が少なくない。

そしてこの時むやみやたらに引っ張ってしまうとロッキングがさらに強固なものになってしまう危険性があるのだ。

 

突き指をし指が変な角度に曲がっていたら、自分ではいじらずに病院へ行き適切な処置を受けるのが賢明である。

たかが突き指と侮っているとその後、ボタン穴変形やスワンネック様変形と呼ばれる症状に発展してしまう危険性がある。

 

ちなみに突き指をした際、脱臼をしていなければ、患部を冷やし安静にしておくことが重要であり、間違っても引っ張ってはいけないということは言うまでもない。