盲腸(虫垂)も働いている

「盲腸なんて何にも働いていないから、こんなもんちょん切っちまえ」と昔はよく言われていましたが、現在では考え方が変わってきています。

 

お腹の右下が痛くなると「盲腸になった」とよく言いますが、正確には「急性虫垂炎」と言います。

この虫垂とは盲腸の下の方から伸びている細く突起した部分のことでここが炎症を起こします。

 

そしてこの虫垂にはなんの働きもないと考えられていましたが、実はちきんとした働きがあり、できることならば切らない方がいいと言われるようになってきています。

 

では虫垂の働きとは何かというと、腸内環境を守る免疫細胞を作る働きです。

そのため虫垂を切り取ってしまうと大腸の腸内細菌叢のバランスが崩れ大腸がんのリスクが高まるといわれています。

 

スイカの種を食べると盲腸になると言われていましたが、これは迷信です。

しかし便秘は虫垂炎を誘発しやすく、スイカの種は消化しにくいので大量に食べると便秘になるかもしれません。

 

スイカの種は食べないに越したことはなさそうです。